青葉散歩 年末北海道・東北旅行 2

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~~~~~~~~夜の安達太良SA~~~~~~~

 

深夜のサービスエリアというものが好きだ。

眠い目を擦りながらバスから降りてくる一団、

大型トラックの運転席で爆睡する運転手、

薄暗いフードコートの奥のキッチンから漏れる光、

静寂とした中に人々のざわめきを感じる。

 

僕は疲れていたのでトイレに行き自販機でホットココアと焼きおにぎりを購入し、

SAの写真を撮ってから、

すぐさま自分の席に戻り、座席真ん中の手摺りを上げ、横になった。

 

 

 

 

朝6時30分ごろ 仙台駅付近

 

バスの蛍光灯が点く。運転手の声が響く。

停止発進を繰り返していることからもう高速を降りていたらしい。

現在時刻を確かめるためにポケットをもぞもぞ。携帯携

 

帯……がない…………

 

昨日SAを出た後にバスの中で所用のメールを送ったから、

SAに置き忘れてきたわけではない。

 

…となると落としたか。しかしよく目立つピンクのカバーは見当たらない。

……となると、盗難か。しかし僕の隣は空席なので可能性はかなり低い。

 

バスは無情にも仙台駅に着いた。

ぞろぞろと人が降りていく。あのうちの誰かが僕の携帯を懐に――

と、みっともない猜疑心を抑えながら運転手に事情を説明しに行く。

 

…運転手と探していると、椅子と椅子の土台の間に挟まっているのを発見。

手摺を上げて横になって寝ていたところ、ポケットから椅子どうしのの隙間に滑りおちたのだろう。

しかも自分の後ろの席からしか見えない角度のところにピッチリとはさまってやがる。やられた。

しかし、人を疑った自分が浅ましい(笑)

人間ピンチになると本性が出るね。

 

なんやかんやあって仙台駅到着。

印刷したてホヤホヤの切符を改札に通し、

さいきん開通した仙石東北ラインに乗る。東北本線のホームに行く。

ハイブリット(?)と書かれた電車がいた。

 

旅はじめの疲れと、携帯紛失騒ぎもあって、

荷物を網棚に上げ、椅子に腰掛けるとすぐさま眠りについてしまった。

 

爆睡。

 

起きるとどうやら終点の石巻駅についていたらしい。

しかし駅に降りる気力もなく、座席の位置を変え、もう一度爆睡。

ハイブリット電車が静かに走っていく。

 

起きるとそこは塩釜駅だった。電車が逆方向に走っている。

ん?逆方向?

 

……どうやら、終点の仙台駅を通り過ぎてまた石巻に向かっているらしい。

仙台駅で気づかなかったのだからどうしようもない。

周りの目が痛い。

 

反対列車が着いていた駅で慌てて降りる。

どうやらタカギマチ、という駅らしい。205系が来ていた。

正真正銘の仙石線で終点のあおば通駅を目指す。

 

ふと、観光客が目の前の島を指差し、駅で降りていった。

ははあ、あれが松島か。近くには松島海岸駅もある。

鉄道旅行者にとって車窓から景勝地が見えるのはありがたい。絶景絶景。

松島にかかる陽光が眠気を吹き飛ばした。

 

 

気づいたらもう11時前だったので、昼飯を食べる場所を探す。

仙台なんだから牛タンが食べたい。

1500円以上の店が殆どな中に、ランチ1100円の店を発見。

駅からは少し歩くけれどここにしよう。

 

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tabelog.com

 

平日の昼前なのに行列ができていた。

店主は物凄く腰の低いお方でした。見習わなければ……

 

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牛タン定食。スープには牛肉がゴロゴロ。

 

大満足し、仙台駅に戻る。

 

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仙台の冬は暖かい。街中に自然も多い。

そのおかげで人も暖かい人が多いんじゃないかと思う。

都市規模もそこそこ。多賀城や長町に大きな店がいくつも進出しており大抵の買い物には困らない。食べ物も勿論うまい。

仙台、もしかしてかなりいいんじゃないか?

 

一度住んでみたいのだけれど、今のところ住む予定はない。

 

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一時間一本の仙山線快速にギリギリ間に合い、山形へ向かう。

仙台を後にした。

 

つづく